HATOプロジェクト大学間連携による教員養成の高度化支援システムの構築
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外国人児童生徒学習支援プロジェクト(平成26年度から)

外国人児童生徒を軸とした多文化共生社会をめざす教育支援を構築します。

事業名 外国人児童生徒学習支援プロジェクト
事業構成員 愛知教育大学 人文社会科学系 日本語教育講座 准教授 上田 崇仁
愛知教育大学 人文社会科学系 日本語教育講座 講師 川口 直巳
北海道教育大学 札幌校 准教授 阿部 二郎
東京学芸大学 国際教育センター 准教授 菅原 雅枝
大阪教育大学 教職教育研究センター 教授 森 実
事業計画期間 平成26年度から
関連サイト 愛知教育大学外国人児童生徒支援リソースルーム

事業の取組内容

事業の内容

愛知県は、日本語指導が必要な児童生徒の在籍数が日本国内で最も多い自治体であり、現場の先生方もその対応に熱心に取り組んでいるところである。

愛知教育大学では、平成17年度の現代GPとしての取り組みを契機に外国人児童生徒支援リソースルームを開設し研究補佐員を配置し、そして周辺四市の教育委員会と覚書を交わし、協力・連携しながら、日本語指導が必要な児童生徒の日本語学習支援及び教科学習支援を進めてきていると同時に、学生のボランテイア派遣等による現場経験を支援している。

これまで、小学校で使用するための教材の開発、小学校入学前の幼稚園・保育園段階での支援としてのガイドブックの作成および現職教員の方への研修会、講演会を行ってきた。
一連の活動から必要と考えられる支援が4点ある。

  • 第一は、児童生徒の環境に関する支援。
  • 第二は、学校現場の教員に対する支援。
  • 第三は、幼稚園保育園から大学進学、あるいは就職までをフォローしていく体制に関する支援。
  • 第四は、教員志望の学生に対して外国人児童生徒指導に関する理論的知識、実践経験を持たせる支援。

これらの支援活動は、これまでも外国人児童生徒支援リソースルームを中心に進められており、本プロジェクトでも中心的な役割を担うこととなる。

第一の支援及び本プロジェクトでの課題は、日本社会や教育制度について十分な知識のない状態で学校に通わせている保護者にとって、学校行事や進学進路に関する認識が学校現場の先生方や他の保護者と共有化されていないという点である。これに対しては、先の事業で『幼稚園・保育園ガイドブック』を製作し、現場で使ってもらい、現在その効果を検証しているところである。小中学校、高校となれば、その多様性はさらに広がるため、ニーズに基づいた資料の作成を各教育委員会や学校現場の先生方、保護者の協力を得ながら進めていく必要があると考える。そのための調査を進めたい。

第二の支援は、日本語指導が必要な児童生徒に対する指導や、多文化環境になりつつある教室活動に対して、十分な知識を得る機会が現場の教員にないという点である。講演会、研修会、また公開講座として地域の方々に状況を知ってもらったこともあった。今後、現場の教員を対象とした研修活動をパッケージ化して提供できるよう実際の研修活動を通じて調査を進めたい。

第三の支援は、学校に通う子供たちの情報の共有が難しいとされている点である。頻繁な転校により、学校間の情報伝達がうまく進まないだけでなく、その子供の将来を保護者と考え、5年後10年後を見据えた進路指導をしていくコーディネーターが不在という点である。各学校単位ではなく、教育委員会単位でワンストップできる窓口を設け、管轄内の外国人児童生徒の情報を共有化できるシステム作りが必要だと考える。教育委員会や各地域のボランティア団体等と意見交換を通じ、また、先進的取り組みをしている地域の情報を参考に可能な方策が何かを探りたい。

第四の支援は、教員志望の学生に対する教養教育レベルでの授業の提供、ボランティア活動を通しての実践経験の提供である。日本語指導が必要な児童生徒に対する支援活動を学外での社会的活動体験として位置づけ、第二の教育実習としての単位化を図ることで学生の積極的な取り組みと多様な実践経験を積んでもらいたい。

本事業では、地域との連携を基盤にし、以上に挙げた4点について外国人児童生徒支援リソースルームを中心に調査研究を進め、教員養成に生かしていく予定である。

結果、これら事業に関わる業務量は大きいものとなり、この点を考慮すると専任教員のほかに常勤の研究員が必要なところとなる。なお、この研究員を配置することで、学生への事前事後の指導、活動中の支援が明確化され、学生のボランティアでの取り組みが学外での社会的活動体験(インターンシップ)として位置づけることも可能となる。これにより、単位化も可能となり、日本語指導が担当できる教員養成を正式な大学のカリキュラムとして位置づける方向性も見えてくると考える。

平成28年度に実施する事業内容

  • 「日本語指導が必要な児童生徒が在籍する小中学校への学生派遣」、「放課後日本語・算数教室」、「土曜日親子日本語教室」、「現職教員向けの研修会」、「一般向けの講演会」、「本学学生に対する研修や講義の提供」などの継続的実施と充実
  • HATOプロジェクト実施他大学へのPR、情報提供
  • HATOプロジェクト実施他大学との連携(学生間の連携)の可能性の検討
  • 調査・研究活動の公表と現場への還元

事業の概要図

外国人児童生徒学習支援プロジェクト

外国人児童生徒学習支援プロジェクト

本プロジェクトのこれまでの活動

2016年12月17日
外国人児童生徒学習支援プロジェクト講演会を開催しました。
2016年11月14日
平成28年度外国人児童生徒支援にかかる研修会を開催しました。
2015年12月21日
「外国人児童生徒支援プロジェクト」講演会 『外国にルーツのある若者の進学・進路問題』を開催いたしました。
2015年10月28日
外国人児童生徒支援プロジェクト研究会「日本語プログラムの設計を実際に行ってみる」を開催しました。
2014年12月13日
「外国人児童生徒学習支援プロジェクト」講演会 地域連携フォーラム2014 を開催いたしました。
2014年11月19日
「平成26年度 外国人児童生徒支援にかかる研修会」を開催しました。

愛知教育大学教員養成開発連携センターが主導するプロジェクト

先導的実践プログラム部門理科離れ克服の科学・ものづくり教育の推進プロジェクト

理科実験・ものづくりのできる教員の養成と育成、現職教員の支援を行います。

先導的実践プログラム部門特別支援教育の多面的・総合的支援プロジェクト

インクルーシブ教育システムの構築に向けての大学レベルでの取り組みを行います。

先導的実践プログラム部門外国人児童生徒学習支援プロジェクト

外国人児童生徒を軸とした多文化共生社会をめざす教育支援を構築します。

特別プロジェクト部門教員の魅力プロジェクト

現代における「教員」という仕事の役割とその魅力を各種調査から明らかにします。

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