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放射線教育(科学的な放射線教育を実践できる教員の養成)プロジェクト

事業名 放射線教育(科学的な放射線教育を実践できる教員の養成)プロジェクト
事業構成員 東京学芸大学 大学院連合学校教育学研究科 自然系教育講座 教授 鎌田 正裕
北海道教育大学 函館校 教授 中村 秀夫
愛知教育大学 自然科学系 理科教育講座 教授 児玉 康一
大阪教育大学 自然研究講座 准教授 鵜澤 武俊
事業計画期間 平成24年度から平成29年度

事業の取組内容

事業の内容

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平成20年に改定の中学校学習指導要領(理科)には、「放射線の性質と利用」が学習内容として新たに加わりました。また、福島県の原子力発電所の事故以降、放射線・放射能についての正しい理解が広く一般に求められるようになってきました。このような状況のもと、中学校などで科学的な視点に立った放射線教育をきちんと指導できる中等教員の養成が急務と言え、本プロジェクトでは、これに対応できる中等教員の養成を目指します。

教員養成課程に所属する学生を対象に、放射線についての講義・実験および授業実践からなる放射線教育プログラムを開発し、そのプログラムを実施するために必要となる教育体制・教育環境を整え、同プログラムを実施します。

このプログラムは、

  • 1)放射線の基礎
  • 2)放射線をテーマとした実験
    (放射線の測定、IPや霧箱を使用した放射線の可視化、Geを用いた核種の同定など)
  • 3)放射線をテーマとした授業づくりと授業実践

からできています。

平成25年度に実施した事業内容

平成25年度は、放射線教育の先導的実践プログラムとして平成26年度より開講される2つの授業科目「放射線教育Ⅰ」「放射線教育Ⅱ」の開発に着手するとともに、その実施体制・実施環境を整備しました。
「放射線教育Ⅰ」は、中等理科における放射線教育の授業を設計し実践する上で基礎となる関連諸科学および関連科学技術に関する専門的知見の習得を意図したCA(総合学芸領域)の2単位科目で、春期(9月集中)に開講されます。ここでは「理科(放射線)教材研究」といった内容の講義と「理科(放射線)教材開発基礎実験」といった内容の専門的実験が予定されています。
一方、「放射線教育Ⅱ」は、中等理科における放射線教育の授業を実際に設計、検討し、最終的には附属学校での実践を通してその妥当性を検証するという内容のCA(総合学芸領域)2単位科目です。「放射線教育Ⅰ」を先行して履修していることが受講の条件とされ、ここでは、いわば「理科(放射線)指導法演習」といった内容の講義とそれに続く実習が予定されています。

なお、「放射線教育Ⅰ」の中で実施される専門的実験で必要となる実験用機材(核種同定が可能な半導体式ガンマー線検出器、アルファ線やベータ線測定用のサーベイメーター、環境放射線(ガンマ線)モニタ、放射線の分布を可視化できるイメージングプレートなど)をそろえ、一部の機材については、本年度の授業(中等理科教育法・教職実践演習など)の中でも活用を始めています。

平成26年度に実施する事業内容

平成26年度より開講される2つの授業科目「放射線教育Ⅰ」「放射線教育Ⅱ」のシラバス(案)を下記に示しています。本シラバスは、現段階(案)であり、実施までには変更がありえますが、今回、全体イメージを把握していただくため掲載したものです。

平成26年度 放射線教育Ⅰ・放射線教育Ⅱ シラバス(案)

主たる内容(暫定)
01 ガイダンス(事前診断を含む)
02 放射線と放射能(1):放射線の基礎
03 放射線と放射能(2):崩壊形式、半減期、他
04 核分裂と原子炉
05 天然原子炉、放射性物質の処理・処分、他
06 溶媒抽出法による放射性核種の分離
07 放射線の人体への影響
08 放射線の管理技術と安全な取り扱い
16 社会における放射線の利用(1)
17 社会における放射線の利用(2)
18 中間総括
09 環境放射線の測定(実験)
霧箱による放射線の可視化(実験)
10 IPを用いた放射線の可視化(実験)
各種放射線の基礎的性質の確認実験(実験)
11
12 鉱物の天然放射能の測定と鉱物中の放射性核種の同定(実験)
NaI検出器による放射線量の計測(実験)
食品他中の放射性核種の同定(実験)
13 原子吸光、ICP他を用いた模擬廃液の処理(実験)
14 原子吸光、ICP他を用いた模擬廃液の処理(実験)
15 放射線の生命体への影響(UVによる模擬実験)
19 オリエンテーション
20 放射線教育の試行的授業設計(1)
21 放射線教育の試行的授業設計(2)
22 同実践指導案の検討(1)
23 同実践指導案の検討(2)
24 模擬実践によるリハーサル(1)
25 模擬実践によるリハーサル(2)
26・27 附属学校における試行的実践実習
28・29 (同上)
30 総括

本プロジェクトのこれまでの活動

2017年5月29日
「放射線教育Ⅱ」と附属中学第3学年における検証授業
2017年5月29日
平成28年度 HATO放射線教育プロジェクト シンポジウム開催
2017年5月29日
平成28年度4大学連携合同集中授業「放射線教育Ⅰ」の実施
2016年3月11日
平成27年度 HATOプロジェクト「放射線教育プロジェクト シンポジウム」- 教員養成課程における放射線教育の実践 -が開催されました。
2015年10月13日
東京学芸大学HATO放射線教育プロジェクト
四大学連携授業「放射線教育Ⅰ」を実施
2015年5月22日
先導的実践プログラム『放射線教育Ⅱ』の開設:中学校理科授業の創成と附属中学第3学年における検証(実習)
2014年10月31日
放射線教育プロジェクト(四大学連携会合開催)
2014年7月30日
Ge半導体検出器を用いた天然鉱物のγ(ガンマ)線スペクトルの測定
2014年6月30日
理科教育教材開発基礎Ⅰの授業での機器利用

東京学芸大学教員養成開発連携センターが主導するプロジェクト

先導的実践プログラム部門教育支援人材養成プロジェクト

社会や子どもたちの変化に応じて地域に貢献する人材の養成に取り組みます。

先導的実践プログラム部門教育環境支援プロジェクト

教育環境支援地域学校における総合的な教育アプローチによる学習多様性の実現を目指します。

先導的実践プログラム部門附属学校間連携プロジェクト

各大学の枠を超えて附属学校が協力し、知の共有と共同研究の推進を行います。

先導的実践プログラム部門放射線教育プロジェクト

放射線教育プログラムを開発し、放射線教育を指導できる中等教員の養成を目指します。

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